the_time()
は、投稿の公開時間を表示するためのテンプレートタグです。投稿が公開された時刻をさまざまな形式で表示できるため、ニュースサイトやブログなど、時間の正確な表示が求められる場面でよく使われます。
機能の説明
the_time()
は、投稿の公開された時刻を取得し、指定したフォーマットで直接画面に出力するテンプレートタグです。
PHP の date()
関数に準じた形式で時間をカスタマイズでき、ユーザーの好みに応じた表示が可能です。
- 使い所: 投稿が公開された正確な時刻を表示したい場合
- 引数:
$format
(表示する時間のフォーマット) - 返り値: なし(時間を直接出力します)
シンプルなコード例
<?php the_time(); ?>
フォーマットを指定しない場合、WordPress のデフォルト時間形式が使用されます。
使い方の解説
the_time()
では、公開時刻を自由にカスタマイズして表示できます。日付も含むフォーマットを指定することで、時間の表現をより豊かにできます。
the_time( string $format );
$format
: 出力する時間の形式を指定します。
'H:i'
→ 24時間形式(14:30)'g:i a'
→ 12時間形式(2:30 pm)
デフォルト: フォーマットが指定されない場合、WordPress の「一般設定」にある時間フォーマットが使用されます。
<?php the_time('H:i'); ?>
投稿の公開時間を24時間形式で「14:30」のように表示します。
<?php the_time('g:i a'); ?>
投稿の公開時間を12時間形式で「2:30 pm」と表示します。
<?php the_time('Y年m月d日 H:i'); ?>
「2024年10月14日 14:30」のように日時をまとめて表示することも可能です。
一緒に使うことが多い関連タグ
get_the_time()
get_the_time()
は、公開時間を文字列として取得する関数です。the_time()
は直接出力するため、加工が必要な場合はこちらを使います。
$published_time = get_the_time('H:i');
echo '公開時間: ' . $published_time;
取得した時間を変数に格納し、文言を追加して出力します。
使用例: 関連タグとの組み合わせ
<?php if (get_the_date() == date('Y-m-d')) : ?>
<p>この記事は本日 <?php the_time('H:i'); ?> に公開されました。</p>
<?php else : ?>
<p>公開日時: <?php the_time('Y年m月d日 H:i'); ?></p>
<?php endif; ?>
投稿が当日公開された場合は時間だけを表示し、そうでない場合は日付と時間をまとめて表示します。
追加情報を取得したい場合
公開時刻だけでなく、編集日時や編集者も一緒に表示することで、コンテンツの信頼性を高められます。
the_date()
で公開日を取得
<?php the_date(); ?>
解説: このコードで、投稿の公開日を取得し、画面に出力します。
出力できる情報
- year: 投稿の公開年
- month: 公開月
- day: 公開日
想定されるトラブル
時間が表示されない
投稿に公開時刻が設定されていない、またはテンプレートファイルに誤りがある可能性があります。
解決方法
投稿が正しく公開されていること、テーマファイル内で the_time()
が適切な位置に記述されているか確認します。
タイムゾーンがずれて表示される
サイトのタイムゾーン設定が正しくない場合、意図しない時間が表示されることがあります。
解決方法
WordPress 管理画面の「設定」→「一般」でタイムゾーンを確認し、適切な地域に設定します。
Q&A
まとめ
the_time()
は、投稿の公開時間を柔軟な形式で表示できるテンプレートタグです。
ユーザーが投稿の公開時刻を知る必要がある場面でよく使用され、get_the_time()
や the_date()
などのタグと組み合わせることで、より詳細な日時情報を提供できます。
ニュースサイトやブログなど、時間を重視するコンテンツでの使用が推奨されます。
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