create_initial_theme_features()
は、WordPress テーマで使用できる基本機能(例: 投稿サムネイル、カスタムロゴ、タイトルタグなど)を WordPress コアによって初期化・定義するための内部関数です。
テーマ開発者が利用するための関数ではなく、WordPress 自体が起動時に使う関数です。
基本構文
create_initial_theme_features();
この関数は通常、WordPress のブートストラップ時にコアから自動的に呼び出されます。
引き数と戻り値
種類 | 内容 |
---|---|
引き数 | なし |
戻り値 | なし(void ) |
使用例
タグを使った使用例
この関数は開発者が明示的に呼び出す必要はありません。あえて使うとすれば、以下のように WordPress の init
フックで使用可能ですが、通常の運用では不要です。
add_action( 'init', function() {
create_initial_theme_features();
});
このコードは、WordPress によるテーマ機能の初期登録を再度実行します。
注意点
- この関数は WordPress コア専用 です。
- 開発者は代わりに
add_theme_support()
を使用してテーマ機能を有効化するべきです。 - この関数を自前で呼び出すと、既存のテーマ設定や
after_setup_theme
の動作に予期しない影響を与える可能性があります。
よく一緒に使われる関数
add_theme_support()
テーマが特定の機能をサポートするように定義します。
add_theme_support( 'post-thumbnails' );
remove_theme_support()
不要なテーマ機能を無効化します。
remove_theme_support( 'custom-background' );
current_theme_supports()
指定した機能がテーマでサポートされているかどうかを確認します。
if ( current_theme_supports( 'post-thumbnails' ) ) {
// サムネイルをサポートしている場合の処理
}
想定されるトラブル
テーマの機能が無効化されている
create_initial_theme_features()
の実行タイミングやテーマ側の remove_theme_support()
によって期待する機能が無効化されることがある。
解決方法
add_theme_support()
のタイミングを after_setup_theme
に正しくフックする。
機能の競合が起きる
カスタムテーマやプラグインでテーマ機能の登録が二重で行われると、意図しない挙動になることがある。
解決方法
重複登録されないように current_theme_supports()
で事前確認する。
Q&A
まとめ
create_initial_theme_features()
は、WordPress テーマで利用可能な機能をデフォルトで登録するコア関数です。
開発者が直接使用することは推奨されていません。
テーマに機能を追加する際は、正しく add_theme_support()
を使うことが推奨されます。内部構造を理解するためには知っておくと便利な関数のひとつです。
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