core_upgrade_preamble()
は、WordPressの管理画面「ダッシュボード > 更新」ページ(update-core.php
)において、コアアップグレードの概要部分(バージョン・アップグレード可否・警告文など)を出力する関数です。
ユーザーにアップグレードの必要性と現状のバージョンを知らせ、適切な操作を促す役割があります。
基本構文
core_upgrade_preamble();
この関数は引数を取らず、HTMLを直接出力します。主に update-core.php
テンプレートファイル内で利用されます。
引き数と戻り値
名前 | 型 | 説明 |
---|---|---|
なし | — | 引数は取りません。 |
戻り値 | 型 | 説明 |
---|---|---|
なし | void | HTMLを直接出力します。 |
使用例
タグを使った使用例
WordPress管理画面「更新」ページにおいて、次のように使用されています。
<?php
// update-core.php 内で使用
core_upgrade_preamble();
?>
このコードにより、「現在のWordPressバージョン」や「更新があります」などのメッセージが画面に表示されます。
注意点
- 管理画面以外での使用には適していません。出力されるHTMLは管理画面のスタイルに依存しており、フロントエンドやCLI環境では適切に表示されません。
- コア更新に関するフィルターなどのカスタマイズを反映させたい場合は、先に関連関数(
get_core_updates()
など)を実行しておく必要があります。
よく一緒に使われる関数
get_core_updates()
$updates = get_core_updates();
利用可能なWordPressコアのアップデート情報を取得します。core_upgrade_preamble()
の前提となるデータです。
wp_version_check()
wp_version_check();
WordPress.org にアクセスし、利用可能な最新バージョン情報を取得・保存します。管理画面の更新情報はこれに依存します。
core_update_footer()
core_update_footer( 'update-core.php' );
管理画面のフッターに現在のバージョンや更新状況を出力します。
想定されるトラブル
何も表示されない
wp_version_check()
が実行されていないため、アップデート情報が取得されておらず、表示すべき内容がない。
解決方法
ページ読み込み前に wp_version_check()
を手動で呼び出しておく、または load-update-core.php
を適切に読み込む。
HTML構造が崩れる
管理画面のスタイルに依存した HTML がテーマやプラグインの影響で崩れる。
解決方法
管理画面専用スタイルを保つようにし、必要に応じて admin_enqueue_scripts
でスタイルを補完。
Q&A
まとめ
core_upgrade_preamble()
は、WordPress管理画面の「更新」ページにおいて、現在のWordPressバージョンと利用可能なアップデートの有無を表示するために使用される重要な内部関数です。
主に update-core.php
テンプレートで使用され、HTMLを直接出力します。通常は開発者が直接触れる機会は少ないですが、カスタムダッシュボードや更新管理画面を拡張する場合には役立つ知識です。
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