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core_update_footer()

core_update_footer() は、WordPress コアの管理画面「更新」ページのフッター部分に、現在のコアバージョンやアップデート可能なコンポーネント数などの情報を出力する内部関数です。

主に update-core.php テンプレートで呼び出され、ユーザーに最新の更新状況を視覚的に提示します。直接テーマやプラグインから呼び出すことは少なく、コア側での表示を制御する目的で利用されます。

目次

基本構文

core_update_footer( string $hook_suffix );
  • $hook_suffix(string): 現在の管理画面フック名。通常は update-core.php のフック識別子が渡される。

関数を呼び出すと、管理画面フッターに更新関連のテキスト(例:「WordPress 5.8.2 を実行中」や「更新がありません」など)を HTML として出力します。

引き数と戻り値

引き数説明
$hook_suffixstring管理画面の現在のページ識別子。update-core.php などを指定。
戻り値説明
なしvoidHTML を直接出力(戻り値なし)

使用例

add_action( 'admin_footer-update-core.php', function() {
    core_update_footer( 'update-core.php' );
} );

この例では、管理画面の「更新」ページが表示されるタイミングでフッター情報を出力しています。ただし、WordPressコアがすでにこのアクション内で呼び出しているため、通常は自分で追加する必要はありません。

注意点

  • 内部処理用の関数として設計されており、フロントエンドや他の管理画面ページでは動作しません。
  • $hook_suffix が正しくないと、期待するテキストが出力されません。
  • HTML構造はコアのスタイルに依存するため、カスタマイズすると将来のアップデートで崩れる恐れがあります。

よく一緒に使われる関数

get_core_updates()

$updates = get_core_updates();

コアの更新情報一覧を取得し、core_update_footer() と同じデータソースを参照します。

wp_version_check()

wp_version_check();

新しいコアバージョンがあるかどうかをチェックし、データベースに保存します。

add_action( 'admin_footer-{$hook}', ... )

特定管理画面のフッターにカスタム出力を追加する際の一般的なフック利用例。

想定されるトラブル

何も出力されない

$hook_suffix が正しく渡っていない、またはアクション名が間違っていると関数が呼ばれない。

解決方法

add_action( 'admin_footer-update-core.php', … ) のようにフック識別子を正確に指定し、core_update_footer() に同じ識別子を渡す。

レイアウトが崩れる

カスタムCSSやプラグインで管理画面のフッター領域にスタイルを当てていると、コア出力が意図せず拡張され表示がおかしくなる。

解決方法

可能であればカスタムCSSをフッター出力前後で限定し、管理画面用のスタイルで衝突しないよう調整する。

Q&A

テーマやプラグインでこの関数を呼び出す必要はありますか?

基本的にコア側で自動的に実行されるため、自前で呼び出すケースは稀です。

自動更新が有効な場合にも出力されますか?

はい。コアの更新状況に関わらず、現在のバージョン情報を常に出力します。

管理画面のどこに表示されますか?

「更新」ページの最下部、フッター領域に表示されます。

まとめ

core_update_footer() は、WordPress 管理画面「更新」ページのフッターに現在のコアバージョンや更新状況を表示する内部専用の関数です。

一般的なテーマ・プラグイン開発では触れる機会は少ないものの、コアの更新UIをカスタマイズする際には知っておくと役立ちます。管理画面のフッター領域に独自要素を追加する場合は、同じフックと引数指定を利用することで整合性を保ちながら拡張できます。

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