check_comment_flood_db()
は、コメント投稿が短時間に集中しすぎている(フラッディング)かを、データベースのログを基に判定するための内部フック関数です。
WordPress 標準のフラッド防止処理を有効化する役割を持ち、スパムや連続投稿の制御に重要な関数です。
基本構文
check_comment_flood_db();
この一発呼び出しにより、wp_is_comment_flood
フィルターに wp_check_comment_flood()
を登録し、DBベースのコメントフラッドチェックを有効にします。
引き数と戻り値
- 引き数:なし
- 戻り値:
null
(値は返さず、ただ処理を登録する仕組み)
使用例
タグを使った使用例
// テーマやプラグインの初期化部分で呼び出す
add_action('init', function() {
check_comment_flood_db();
});
init
フックで check_comment_flood_db()
を実行すると、WordPress のコメント処理時に wp_check_comment_flood()
が呼び出されるようになります。DBログに基づいて、短時間の連続コメントをブロックします。
注意点
- 通常は不要
-
デフォルトで WordPress は自動でこのチェックを登録しているため、通常テーマやプラグイン開発者が手動で呼ぶ必要はありません。
- 解除も可能
-
フラッドチェックを無効にしたい場合は
remove_action( 'check_comment_flood', 'check_comment_flood_db' );
で解除できます。 - 内部処理
-
すべての実際の判定は
wp_check_comment_flood()
関数が担当しています。
良く一緒に使われる関数
wp_check_comment_flood()
コメントのフラッド(連続投稿)を判定し、必要であれば処理を中断します。
add_filter('wp_is_comment_flood', function($is_flood, $ip, $email, $date, $wp_error) {
// フラッド条件をカスタマイズ
return $is_flood;
}, 10, 5 );
remove_action('check_comment_flood', 'check_comment_flood_db')
フラッドチェックを完全に無効化する方法。
check_comment_flood
アクションフック
フラッド判定前に独自処理を挿入できます。
想定されるトラブル
「コメントが連続して拒否される」
フラッドチェックが厳しすぎる設定となっている場合。
解決方法
wp_is_comment_flood
フィルターを使い、ユーザー権限やIP制限を緩和。- 特定条件下でフラッドチェックを解除(例:管理者IPでは解除)。
「想定外にフラッドチェックが動作しない」
check_comment_flood_db()
が未登録または意図せず解除されている。
解決方法
- 明示的に
add_action('check_comment_flood', 'check_comment_flood_db')
を記述。 - デバッグログやフック一覧を確認して正常にフックされているか検証。
Q&A
まとめ
check_comment_flood_db()
は、WordPress のコメントフラッド制御機構を有効化するラッパー関数です。
標準で登録されていますが、必要に応じて 無効化・再登録・フラッド判定の調整 が可能です。コメントスパム対策として制御ルールをカスタマイズしたい場合、非常に有効な入口となる関数です。
コメント