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apply_block_hooks_to_content()

apply_block_hooks_to_content() は WordPress のブロックエディター(Gutenberg)環境で使用される内部的な関数で、投稿や固定ページの本文に対して登録済みのブロックフック(Block Hooks)を適用する役割を持ちます。

WordPress 6.4以降で導入されたこの関数は、特定のコンテキスト(例:テーマやプラグインで追加された自動挿入ブロック)でのみ使用されます。

目次

機能の説明

この関数は、投稿本文(the_content)に対して動的にブロックを挿入するフック機能を提供します。特定の場所に自動的にブロックを差し込む必要があるテーマやプラグインにおいて、コンテンツの加工・拡張を柔軟に行うために使われます。

シンプルなコード例

$content = get_the_content();
$updated_content = apply_block_hooks_to_content( $content );
echo $updated_content;

この例では、取得した投稿本文 $content に対して、登録済みのブロックフックを適用した結果を出力しています。

使い方の説明

function custom_display_content_with_hooks() {
    $post = get_post();
    $content = apply_block_hooks_to_content( $post->post_content );
    echo apply_filters( 'the_content', $content );
}
  • 引数$content(string)… 投稿本文などの HTML を含む文字列。
  • 戻り値:ブロックフックが適用されたコンテンツ文字列。

この関数は基本的にフィルター処理の前に使用します。通常は the_content フィルターと組み合わせて出力します。

一緒に使うことが多い関連タグ

get_the_content()

$content = get_the_content();
$content = apply_block_hooks_to_content( $content );
echo $content;

投稿やページの本文を取得する関数。ブロックフックを適用するための元データとして使用。

the_content()

the_content();

投稿本文を出力するテンプレートタグ。apply_block_hooks_to_content() の後にフィルターを通すために利用。

has_block()

if ( has_block( 'core/paragraph', $post ) ) {
    // 段落ブロックが含まれる
}

特定のブロックが投稿内に存在するかチェック。ブロックフックの挿入位置を制御する条件に使われることがある。

追加情報で取得したい場合

parse_blocks()

$blocks = parse_blocks( get_the_content() );

投稿本文をブロック単位の配列に分解。フックを挿入する前後の状態確認や条件判定に使用。

render_block()

foreach ( $blocks as $block ) {
    echo render_block( $block );
}

個別ブロックをレンダリング。フックされたブロックを手動で表示したい場合に活用。

このテンプレートタグを利用してのカスタマイズ

テーマやプラグインで block_hooks を活用し、投稿の先頭に自動で通知ブロックや広告ブロックを挿入するようなカスタマイズが可能です。

add_action( 'init', function() {
    register_block_hook( 'mytheme/notice-block', [
        'position' => 'before',
        'target'   => 'core/post-content',
    ] );
} );

想定されるトラブル

ブロックが二重に挿入される

apply_block_hooks_to_content()the_content フィルターの後に適用していると、ブロックが複数回レンダリングされることがあります。順番に注意し、the_content フィルターを使う前に実行してください。

Q&A

ブロックフックはどこで登録されるの?

register_block_hook() を使用してテーマやプラグイン側で登録します。

全ての投稿タイプで動作する?

はい、コンテンツがブロックエディターで管理されていれば使用可能です。

クラシックエディターでも使える?

基本的にブロックエディター向けの関数のため、クラシックエディターでは効果はありません。

まとめ

apply_block_hooks_to_content() は、WordPress のブロックエディターにおいて、登録済みのブロックフックをコンテンツに適用するための便利な関数です。

カスタム通知や広告ブロックの自動挿入など、動的なカスタマイズに利用されます。フィルターやブロック処理順序と組み合わせることで、柔軟なコンテンツ制御が可能になります。

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