WordPressではXML-RPCが標準機能として提供されていますが、セキュリティやパフォーマンスの観点から無効化が推奨される場合があります。
XML-RPCは外部アプリケーションやサービスからWordPressを操作できる機能ですが、不正アクセスのリスクもあるため、必要ない場合は無効化するのが効果的です。
本記事では、さまざまな条件に応じた無効化方法を解説します。
XML-RPCを完全無効化する
すべてのアクセスでXML-RPC機能を無効化する最もシンプルな方法です。WordPressの設定で制御ができないため、コードで対応します。
// XML-RPCを完全無効化
add_filter('xmlrpc_enabled', '__return_false');
add_filter()
を使ってxmlrpc_enabled
フィルターフックに__return_false
を渡すことで、XML-RPC機能を無効にします。これで、すべてのXML-RPCアクセスをブロックします。
難易度
非常に簡単なコードで実装でき、WordPressに対する深い知識は必要ありません。
特定のプラグインのみXML-RPCを有効にする
特定のプラグイン(例:Jetpack)がXML-RPCを必要とする場合、そのプラグインだけが動作するよう例外処理を行います。
// Jetpack用の例外処理を含むXML-RPC無効化
add_filter('xmlrpc_enabled', function() {
return is_plugin_active('jetpack/jetpack.php');
});
このコードでは、Jetpackが有効なときだけXML-RPCを許可します。is_plugin_active()
関数でプラグインの有効/無効を判定しています。
難易度
条件分岐の理解が必要なため、若干のWordPressの知識が求められます。
特定のIPアドレスからのみXML-RPCを許可する
信頼できるIPアドレスからのアクセスのみXML-RPCを有効にします。外部APIとの接続でセキュリティを高めたい場合に有効です。
// 特定のIPアドレスのみXML-RPCを許可
add_filter('xmlrpc_enabled', function() {
$allowed_ips = ['123.45.67.89', '98.76.54.32'];
return in_array($_SERVER['REMOTE_ADDR'], $allowed_ips);
});
配列内に許可するIPアドレスを指定し、アクセス元のIPアドレスが含まれている場合のみXML-RPCを有効にします。
難易度
IPアドレスの制御やセキュリティに関する知識が必要となります。
特定のユーザーのみXML-RPCを有効にする
管理者ユーザーなど、特定のユーザーだけがXML-RPC経由でアクセスできるよう制限します。
// 管理者ユーザーのみXML-RPCを許可
add_filter('xmlrpc_enabled', function() {
return is_user_logged_in() && current_user_can('administrator');
});
このコードでは、ログイン済みで管理者権限を持つユーザーだけがXML-RPCを利用できるようにしています。is_user_logged_in()
とcurrent_user_can()
で条件を確認します。
難易度
ユーザー権限と認証の理解が必要なため、若干難易度が上がります。
無効化するプラグイン一覧
Disable XML-RPC-API
このプラグインはXML-RPCプロトコルを完全に無効化し、ブルートフォース攻撃やDDoS攻撃からサイトを守ります。
リモート投稿機能やWordPressアプリを使用していない場合のセキュリティ強化に有効です。
Disable XML-RPC
シンプルなプラグインで、XML-RPCリクエストを完全に無効化します。特定のXML-RPCメソッドのみを無効化する部分的なコントロールも可能です。
Jetpackやモバイルアプリを使わないサイトに適しており、不要なプロトコルへのアクセスを防ぐことができます。
Disable XML-RPCは1年前から更新されていないので、上記のプラグインが良いかもしれません。
無効化するメリット
- セキュリティの向上: ブルートフォース攻撃などのリスクを減らせます。
- パフォーマンス改善: 不要なリクエストが減るため、サーバー負荷が軽減されます。
- 不要な機能の削減: 外部サービスを使わない場合、不要な機能を無効にできます。
無効化するデメリット
- Jetpackなどのプラグインに影響: Jetpackやモバイルアプリが利用できなくなる場合があります。
- 外部アプリとの連携不可: WordPressを外部から操作するアプリケーションが使えなくなります。
- 柔軟性の低下: 必要なときにXML-RPCを再設定する手間が発生します。
Q&A
まとめ
XML-RPCを無効化することで、WordPressサイトのセキュリティを強化し、攻撃リスクを軽減できます。
しかし、プラグインや外部サービスによってはXML-RPCが必要な場合もあるため、柔軟に条件を設定することが大切です。
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