オライリー・ジャパンから出版されたWordPressの仕組みを徹底解説されているのが、
「詳解 WordPress」です。
いつもお世話になっている、プライム・ストラテジー株式会社の中村けん牛社長とまがりんから「詳解 WordPress」の本を献本していただきましたので、
遅くなりましたが読んだ感想を書きました。
私自身、元々簡単なWordPressのプラグインを作れるようになっていますが、
公開する自信がないので、オレオレプラグインになっています(^_^;)
私がこの本を読んで、
データベース構造の仕組みをある程度理解した事で出来る様になった事が1つあります。
運営しているサイトで評価プラグインを使う事になり、
Multi Ratingを改造することができました。
正直育児の合間を使って、
どれくらいで出来るだろうと…時間がかかる事を想定していたのですが、
この「詳解 WordPress」のおかげで、
なぜか1週間もかからず出来てしまいました。
Multi Ratingプラグインは、
ユーザーが項目別に評価する事が出来ますが、
項目別の平均値を表示する事が出来ず、
全体の平均値を表示してしまいます。
そこでデータベースの仕組みを見て、
更にテーブルのどのフィールド と どのフィールドが共通していて、
どう連携しているのかを見て、
必要なテーブルのフィールドとテーブルのフィールドを結合してデータを取得し、
項目別の平均値を取得出来るようにしました。
それをGoogle Chartに当てはめて、
自動で計算して表示出来るようにしました。
▼Multi RatingをカスタマイズしてGoogle Chartと連携した状態
最初は自分で出来るかなーと思っていました。
データベースの構造から見ないといけないし、
構造を確認したとしても、
それを実装する為のプログラミング力が足りなさげだったので…
コマンドプロンプトでデータベースの構造を追いながら、
PHP側の処理を見て使えそうな関数などを見ていきました。
この基本的な構造の追い方は、
「詳解 WordPress」に記載されている事でした。
例えば、P54の
2.9.3.1 wp_posts のデータ構造”に書かれている、“ID(投稿ID)は投稿を一意に特定するとともに、wp_posts テーブルと一対多の関係で結合するwp_postmeta、wp_term_relationships、wp_comments の3つのテーブルの外部キーの親キーになっています。
の部分から、
まずMulti Ratingのデータベース構造の中で、ID(投稿ID)と紐付いている外部キーを調べました。
Multi Ratingのテーブルのカラムに収められているデータを確認し、
P57の“2.9.3.2 wp_posts に関連する主な関数の使用例”にある“wp_posts テーブルの操作例”のように、
PHPファイルに記載されている関数を1つ1つ出力して、
どの関数がどのデータを出力するか確認していきました。
こうした1つ1つデータを地道に追っていく事が、
1つ1つ出来ることに繋がるんですね。
▼WordPressのデータベース構造を理解すれば、
プラグインのデータベース構造も理解しやすい。
今まで何となくプラグインを作ってきました。
「サイトの拡張性を飛躍的に高めるWordPressプラグイン開発のバイブル」の本も読んでみましたが、
その基本となるWordPressの構造部分は記載されておらず、
中途半端に理解している状態になってしまい、
何となく手付かずになってしまいました(スミマセン
「詳解WordPress」を読んでから、
ある程度WordPressの構造を理解してからだと全く理解度が違うなと思いました。
「詳解 WordPress」を読んでから、
「サイトの拡張性を飛躍的に高めるWordPressプラグイン開発のバイブル」を読むと効果抜群です。
テーマを作る上では、
それほどWordPressの構造を理解していなくても作れてしまいますが、
プラグインの場合はある程度WordPressの構造を理解しないと厳しい時があります。
「詳解 WordPress」の内容が占める割合は、
「2章WordPressの構造」が全体の約1/2です。
「2章WordPressの構造」は基本的にWordPressの構造の理解する為に、
実際にどうしたら構造を自分で理解していけば良いかを実践しながら確認できる内容となっています。
データベースのテーブルに関連する関数の使用例も載っており、
プラグインを作る上でも大変参考となる内容となっています。
「詳解 WordPress」は裏表紙に、
WordPress全体をしっかりと理解することで、
開発に必要な基礎知識が見につくだけでなく、
WordPressの能力を最大限引き出すような開発が可能となります。
とあるように、
WordPressの構造の基礎を理解する為の本であり、WordPressのテーマ作成を学びたいのであれば、「本格ビジネスサイトを作りながら学ぶWordPressの教科書」や「本格ビジネスサイトを作りながら学ぶ WordPressの教科書2スマートフォン対応サイト編」の本を読むことをオススメします。
WordPressのテーマ開発から一歩踏み出して、プラグインを作成したい方はWordPressの構造を理解する為に、
この「詳解 WordPress」の本を読むと良いでしょう。
プラグインの改造が出来たのは、
ひとえに「詳解 WordPress」を読んで、WordPressの構造を見ていたからだと思っています。
どうもありがとうございましたm(_ _)m
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